働き方改革とナレッジワーカーの生産性

知的内省と振り返り

ドラッカーなど興味はないという方もいるだろうか、まあ付き合ってください。

P.F.ドラッカーは知識労働者に対して次のように述べている。「知識労働者が成果をあげるための第一歩は、実際の時間の使い方を記録することである。大切なのは、記録することである。記憶によってあとで記録するのではなく、リアルタイムに記録することである。」

“昨日8時間、あなたは幾つのアウトプットを出しましたか。そこに投資した時間は健全でしたか。” “先週40時間、あなたは幾つのアウトプットを出しました。そこに投資した時間は健全でしたか。”この問いにこたえられる人は殆どいない。

外部環境から戦略は考察する。しかし、イノベーションというのは内なるものである。時流を掴むことは欠かせない。外圧で仕方なく変化せざるを得ないというのは組織文化的に好ましくないのではないか。

20年ほど前、IBM会長ルイス・ガースナー氏はいった。「戦略はわかっている、問題は徹底実践(execution)できるかどうかだ。」決めたことができない、計画したことができないとなれば、価値ある戦略も意味をなさない。

ドラッカーはいう。“仕事に関する助言というと、計画しなさいから始まるものが多い。まことにもっともらしい。問題は、それではうまくいかないことにある。計画は紙の上に残り、やるつもりのないまま終わる。”

イノベーションの原動力は知的内省にある。そしてその基本は時間の振り返りにあるのではないだろうか。